麻衣子の記録 連載第69回

9月8日(火)
9:45 麻衣子の病室へ。喉のネバネバをとって、乳酸菌飲料を飲ませる。
9:55 薬と乳酸菌飲料を飲ませる。
16:20 大学病院のT先生が来る。  
17:00 義母が帰る。
17:45 薬と乳酸菌飲料を飲ませる。
17:55 右足収縮発作。
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 私と美帆は、同じ屋根の下に暮らしながら、会話はなくなっていった。どうしても伝えなければならないことは、LINEで鳥取の麻美を介して伝えるようになっていた。麻美にとっては迷惑な話だったと思う。特に、この時期は、私の精神状態は極めて不安定だったので、美帆のことで散々、麻美にぶちまけていた。
 
9月9日(水)
9:30 麻衣子の病室へ。頬がピクピクする不随意運動。パチパチと音も聞こえる。薬と乳酸菌飲料を飲ませる。
9:50 検温37.2度 
10:00 喉のネバネバをとる。右足収縮発作。
10:15 看護師さんによる口腔ケア。頬ピクピクの不随意運動。
11:00~14:30 病院から外出し、みどりの駅近くのアパートの場所の確認に行った。そして、どれにするかを決めた。決めた理由は、外観がモダンだったからだ。それが、ちょっとした博物館の外観のように見えたからだ。
 私は、2LDKの一室(6畳)を、麻衣子記念室にしようと考えていた。麻衣子の写真パネルを飾り、看護日記を置き、大きなタブレットには麻衣子の写真をたくさん入れて、クロイツフェルト・ヤコブ病の資料も展示する。それを、麻衣子の友達が来たときに見てもらう。麻衣子は「この病気から生還したら、体験記を書きたい」と言っていたので、私は、そんなことを漠然と考えていたのだ。
14:30 麻衣子がお風呂から戻ってきた。喉のネバネバをとって、乳酸菌飲料を飲ませる。
15:15 喉のネバネバをとる。 
15:22 笑顔だが、発作のようだ。
16:30 喉のネバネバをとる。
17:00 乳酸菌飲料を飲ませる。検温37.0度
17:15 右足収縮発作。足先が動く。口を尖らせた。
17:33 目がピクピクの不随意運動。足も動く。
17:40 薬を飲ませる。乳酸菌飲料を飲ませる。水も飲ませる。
18:36 眠そうな表情になった。
18:43 おむつ交換(出ていないようだ)。