麻衣子の記録 連載第83回

10月6日(火)
9:55 麻衣子の病室へ。熱は38.5度
10:30 義母が来る。検温。冷やし枕から氷枕に変わる。
 義母に麻衣子を頼んで、アパートへ戻った。正午から午後4時までの間に、ガス会社の担当者がガスの開栓をしてくれるので、それに立ち会うためであった。
 義母は午後3時過ぎに病室に寄ってくれた大学病院のT先生から、「肺炎ではない。熱は、2年も3年も続いたりしない」と言われたという。熱が何年も続かないというのは、その前に命が終わってしまうという意味だろう。
17:25 薬を飲ませる。
18:15 オムロン37.8度
18:35 オムロン37.5度
 
10月7日(水)
9:55 麻衣子の病室へ。薬を飲ませる。
10:00 検温37.6度
10:15 オムロン38.2度
11:15 オムロン38.2度
14:00 オムロン38.4度
14:20 オムロン38.5度
15:15 オムロン38.1度
16:05 オムロン38.1度
17:00 検温37.9度
17:15 薬を飲ませる。
17:25 発作。体が動いている。口も動いている。
18:05 オムロン37.4度。落ち着いている。
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 相変わらず、38度台の発熱が続いている。うなっているときも落ち着いているときもある。
 このような中で、私は、新しいアパートでの生活に必要なものを少しずつ揃えていった。小型冷蔵庫もアマゾンに注文した。
 買い物リスト・・・スポンジ、シャンプー、手洗い石けん、脱衣ワゴン、ゴミ箱、水切りかご。