麻衣子の記録 連載第104回

11月19日(木)
9:25 麻衣子の病室へ。熱がある。尿が黒い。血尿のようだ。薬(いつもの抗てんかん薬)を飲ませる。
10:41 オムロン39.2度
10:50 熱があり、お風呂に行けないので、清拭。
10:55 検温38.0度 
12:00 口の中をきれいにする。口を開けてくれたので、綿棒、歯間ブラシ、一束ブラシ、スポンジ歯ブラシなどを使って、時間をかけてきれいにする。
13:25 オムロン37.1度
13:30 検温37度。氷枕から冷やし枕へ。
14:00 褥瘡の診察があった。
15:30 オムロン37.2度
17:10 オムロン37.1度。すやすやと眠っている。
17:40 オムロン37.1度
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 時々、麻衣子の顔は黄色になった。
 
11月20日(金)
9:50 麻衣子の病室へ。薬を飲ませる。水を飲ませる。
9:59 オムロン38.3度
10:50 検温38.2度
13:10 検温37.6度
13:17 オムロン38.0度。顔色が悪い、黄色い。
14:25 オムロン37.5度。熱のために洗髪は見合わせる。ベッドの上にいるのは、本当に麻衣子なのだろうかと、つい思ってしまう。
15:00 検温37.3度 
16:40 オムロン37.0度。 
 主治医(院長)が診察に来る。看護スタッフから、黄疸が出ているのではないかという報告を受けたらしい。でも、主治医が来たときには症状が出ていなかったので、「これから、注意深く観察していきます」ということだった。
17:10 オムロン37.0度 
17:50 薬を飲ませる。水を飲ませる。熱が下がったためか、落ち着いた表情をしている。
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 体が黄色い。おしっこも黒い。これから、容態がさらに悪化していくのかもしれない。
 
11月21日(土)
9:30 麻衣子の病室へ。顔色が悪い。
9:43 オムロン37.2度 
9:50 検温37.1度 血圧 119-82 安定している。
12:25 顔色は黄色さがなくなったが浅黒い。いや、やっぱり黄色い。
12:32 オムロン36.9度。落ち着いている。
12:50 検温36.4度 
13:00 美帆が来る。