奥の細道をたどる(その7)

1689年3月27日(陽暦5月16日)に千住をスタートした芭蕉曾良は、初日が夜雨、二日目は時々雨、三日目は昼過ぎから曇り、夜小雨と、天気に恵まれていません。
「雨を心配した芭蕉は三日目に宿泊した鹿沼で新しい菅笠を手に入れ、翌朝、日光に向かった」という話が鹿沼の光太寺に伝えられており、境内に芭蕉の笠塚が建っています。

鹿沼の掬翠園の中にも、芭蕉の句碑があります。

 「入りあいの かねもきこえず はるのくれ」

ネットで調べたら、「能因法師の歌「山里の春の夕ぐれ来てみれば入相の鐘に花ぞ散りけり」(『新古今和歌集』)にあるように、春の夕暮れといえば入相の鐘が必要だが、この村では鐘は撞かれないらしい。 」という意味だそうです。