麻衣子の記録 写真編16

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フェイスブックへの投稿 2015年7月27日

 アルツハイマー認知症は発症から終末まで、多くが10年以上の歳月で経過するのだと思いますが、家内の病気は、そのアルツハイマー認知症を超特急で行くような難病です。家内は、発症から、1ヶ月あまりで、その人格は失われ、赤ちゃんに戻ってしまいました。6月からは、脳の神経細胞が冒されたことによる四肢の不随意運動と、てんかん発作に苦しめられてきました。最近になって、発作が和らぎ、穏やかに過ごすことができるようになってきましたが、症例の少ない恐ろしい難病ですので、この先、どういう風に病気が経過するのかとても不安です。少しでも穏やかな最期をと願うばかりです。入院する前、「この病気から生還できたら、体験記を書くんだ」と家内が言ったとき、「それなら私は、24時間テレビの障害者ドラマの脚本を書くよ」と、その言葉に合わせました。ですから、何らかの形で、この病気と闘った家内のことを記録にまとめたいと思っています。来年の誕生日(6月9日)に家内へのプレゼントとして組み立てている「週間ロビ」も、頭部、両腕、右足まではできました。ロビが完成するときは、おそらく、家内は天国に行ってしまっているでしょう。