麻衣子の記録 連載第77回

7 高熱に苦しむ
9月26日(土)
 私は昨夜から熱を出した。夜中に熱を測ったら、38.4度だった。冷やし枕で頭を冷やしたら、37度台に下がった。
9:55 麻衣子の病室へ。麻衣子も熱を出していた。熱は38.5度。いつもの点滴の他に抗生剤。そして、鼻から酸素。元気がない。
11:30 主治医から話があった。白血球数が増えており、感染しているので、抗生剤で治療しますということだった。肺のCT画像も撮ったようだった。主治医から、治療法で何か希望がありますかと聞かれたので、痛みや苦しさをできるだけ緩和して欲しいとお願いした。
 義母が来た。麻衣子は高熱が続く。「うーん、うーん」と苦しそうな声をあげている。
16:00 義母が帰った。
17:00 薬を飲ませる。しばらく前から、「うーん、うーん」という声もなく落ち着いている。看護師さんに言われた。「熱はすぐには下がらない」と。
17:55 喉のネバネバをとる。下顎が動いている。発作か?
 
    ・・・・・・・・・
 熱が出るのは、一番恐れていたこと。いよいよ危なくなってきたのかと、このときは思った。
 
私から麻美へ
ママの熱は、37.7度まで下がっていますが、さっき病院を後にするとき、ナースステーションの看護師さんに呼び止められて、緊急連絡先の確認がありました。ラストステージということだと思います。今晩からは、ノンアルコールにしたいと思います。