麻衣子の記録 連載第82回

10月5日(月)
 早朝、アパートに荷物をいくつか運んだ。団地の2階の部屋から車まで運び、アパートに着いたら、やはり、2階まで持ち上げるのである。かなり、大変な作業ではあった。
10:00 麻衣子の病室へ。タオルで額を冷やす。
12:30 オムロン39.0度 
12:50 検温37.9度、オムロン38.8度
13:15 オムロン38.3度
13:45 オムロン38.5度
14:15 オムロン38.4度
14:45 オムロン38.4度
15:10 オムロン38.0度
15:30 オムロン38.3度
15:50 オムロン38.3度
16:20 オムロン38.2度
17:05 オムロン38.6度
17:15 薬を飲ませる。
17:25 オムロン38.2度
17:50 オムロン38.3度
18:20 オムロン37.3度。麻衣子は眠った。
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 麻衣子は高熱を出しているが、手や足は冷たい。手や足は温める処置が取られている。可哀想すぎる。
 
10月6日(火)
9:55 麻衣子の病室へ。熱は38.5度
10:30 義母が来る。検温。冷やし枕から氷枕に変わる。
 義母に麻衣子を頼んで、アパートへ戻った。正午から午後4時までの間に、ガス会社の担当者がガスの開栓をしてくれるので、それに立ち会うためであった。
 義母は午後3時過ぎに病室に寄ってくれた大学病院のT先生から、「肺炎ではない。熱は、2年も3年も続いたりしない」と言われたという。熱が何年も続かないというのは、その前に命が終わってしまうという意味だろう。
17:25 薬を飲ませる。
18:15 オムロン37.8度
18:35 オムロン37.5度